人生100回分得します。-「つながる読書術」

一日に10冊以上、今までに10万冊以上もの本を読んできたという著者による読書術。ぶっちゃけ言うと、読書術にはあまり興味なくて(失礼!)、巻末にある推薦本100冊のリストが欲しくて購入。

 

10万冊のうちの100冊ですよ。単純計算で1000冊に1冊しか遭遇できないような本が並べられているわけです。

おそらく、生きているうちに1000冊以上の本を読む人は少数派でしょう。そう考えると、人生のうちに一度会えるか、会えないかという本が100冊紹介されているということになります。

だから、このリストだけで、まさに人生を100回分得したような気分になるわけで、もう来世なんていらないやと思えてきますよ、はい。(誇大ステマ注意)

 

推薦本の紹介文もなかなかおもしろくて、少し引用しますと、

利己的な遺伝子リチャード・ドーキンス)」-この本を読んでも「科学はおもしろくない」と思う人は、ロケットに乗せてあげるから大気圏の外へ行ってしまってください。文系の人でも、生物や遺伝子といった理系の世界をおもしろく読める。

とか

「走ることについて語るときに僕の語ること(村上春樹)」-これを読んで走り出したくならない人とは友だちになりたくない(笑)。(略)

 という感じ。

 

そして、早速、ここで推薦されていた「蒼穹の昴」という中国清朝末期を題材にした小説を読みました。面白かった! てか、面白すぎて、あと一ヶ月は中国かぶれになっていると思います。

 

あと、冒頭ではあまり読書術には興味なかったと書きましたが、読んでみたらこりゃ面白い!どーせ、本を読むときには批判的に読めとか、主体的に目的を持って読めとか、そういうことが書かれているんだろと思っていたんですけど、そうでもない。

もちろん、そういうことも書かれているんだけれども、あえて受動的に、盲目的に読むススメも書かれている。たとえば、創価学会の信者になったつもりで、池田大作全集を読んでみるとか!読むときは一切批判めいた事は思ってはいけないようです(笑)。ちなみに著者は読んで泣きかけたそうです。

これは僕もいつか実践したいと思います。そんなふうにコーランを読んだり、麻原彰晃の「黙示録大辞典」を読んでみようかなと。

僕が一日に5回礼拝したり、いきなり空中浮遊の練習をし始めたら、暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。あ、でも、さすがに人類滅亡を唱え始めるくらいになったら、目を覚まさせてあげてくださいね。

 

他にもユニークで、笑える(←これ重要!)、極端な(←これもっと重要!)読書のヒントが載っていて予想以上に面白かったです。興味ないとか言ってごめんなさい。だてに10万冊読んでいませんね。

 

 とゆわけで、しっかり推薦本を買い漁って、人生100回分得したいと思います。

 

つながる読書術 (講談社現代新書)

つながる読書術 (講談社現代新書)

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)