Facebookの広告を見てグーグルはやっぱり格が違うと確信した。

あまり気づかれていないようですが、Facebookのタイムラインには「広告」がさりげない形で挿入されています。こんな感じ↓

 

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「広告」という文字が小さく薄い文字で書かれているので、ぱっと見ただけでは、広告だとは気づきにくいんでしょう。知り合いが広告にまでいいね!を押しているとちょっと残念な気持ちになってしまいますね。

 

Facebookに限らず、ネット上の広告は基本的にこれぞ資本主義や!という感じの利益優先なガツガツした広告が多いです(ヤフーなどの大手ポータルサイトのトップページ広告は例外)。ネットだとクリック単価、成約率などが正確に測れるので費用対効果がハッキリと分かります。だから、広告を出している担当者も首を切られないように必死なのでしょう。

特にFacebookは、掲載費用が高騰しているせいか、広告審査が甘いせいかは分かりませんが、そのガツガツした広告が多いようです。タイムラインにまで広告を掲載できるようにするのを見ても、Facebookは「ユーザー目線」じゃなくて「資本者目線」ってのを感じますね。

 

そんなザ・資本主義Facebookワールドの中で異彩を放っていたのが、グーグル神。タイムラインにこんな広告を出していました↓

 

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なんかもう政治活動しているし!(笑)もちろん、ネットがオープンになることはグーグルにとっても好ましいことなのでしょうが、お金を掛けてまで、こんな主張をしているわけですよ。絶対にこんな広告じゃ費用対効果なんて計れませんし、並の企業じゃこんな主張のためにお金を掛けて広告を出したら、担当者の首は大気圏を越えて三途の川まで吹っ飛んでしまうでしょう。

グーグルの有名な経営哲学に「邪悪になるな(don't be evil)」というのがありますが、まさにこの広告で、資本主義世界に跋扈する「邪悪な」者達に、カネというのはこうやって正義の為に使うんだよ!、と言わんばかりです。

 

近頃はグーグル神が邪悪になっていくとか、すでに落ち目に差し掛かっているなどという批判も多いですが、この広告を見た限り、神はまだ死んでいません。少なくとも「並の企業」とは言えない、とってもユニークで、哲学のある企業だと思いますね。格が違います。

 

僕はグーグルのやっている全てのことには同意しかねますが、この自分たちの哲学を強く持つ姿勢を支持したいと思います。