天才が超天才になれなくても、凡人が超天才になれる方法―「海馬(池谷裕二)」から。

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池谷裕二著「海馬」によると、鍛えることによって、脳の能力はべき乗に増えていくらしい。以下のとおり。(写真も参考)

脳レベル0  能力:2^0 =1
脳レベル1  能力:2^1 =2 (←凡人)
脳レベル2  能力:2^2 =4
脳レベル3  能力:2^3 =8
脳レベル4  能力:2^4 =16
脳レベル5  能力:2^5 =32 (←天才)
脳レベル6  能力:2^6 =64
脳レベル7  能力:2^7 =128
脳レベル8  能力:2^8 =256
脳レベル9  能力:2^9 =512(←超天才)

 

凡人と天才の脳レベルの差:5-1=4 能力値の差:32-2=30

天才と超天才の脳レベルの差:9-5=4 能力値の差:512-32=480

 

同じレベル4の差でも、能力値は「凡人と天才の差」より、「天才と超天才の差」のほうが遥かに大きい。

凡人がコツコツ努力して、脳レベルを5まで上げて、天才になったとする。そのとき、超天才との差を見て絶望するかもしれない。たくさん努力して能力値を32まで上げたのに、まだまだ400以上の差がある。大抵の人はここで挫折するのだろう。

しかし、本当は何てことはない。同じ努力を繰り返して、レベルを9まで上げれば、その400以上もあった差を埋めることができるのだ。脳は爆発的に成長する。

だから、あなたは努力をやめてはいけない。継続は力なり。

 

ただ、これだけじゃあまりにも抽象的で実感が沸かないだろう。だから、具体例を出す。

これは明らかに自慢だが、僕は「本回し」において、超天才である。

そう、本回し。韓国人が、よくドヤ顔でやっている、指の上で本を回すやつ。(筆者は韓国で中高生時代を過ごした)これね→http://youtu.be/BCwarXa5zkA 僕は、さらにもっとドヤ顔をしながら、両手で回すことができる。両手でできるのは自分以外で見たことがない。

やはり明らかに自慢であるが、明らかに超天才であることは認めざるを得ないだろう。

それが何の役に立つのか、というご指摘は受け付けない。僕のアンデンティティーが崩壊してしまう。

 

本論。

 ここで、「凡人→本回しできない人,天才→本回しできる人(片手),超天才→両手で本回しできる人」と上の表を置き換えてみよう。

脳レベル0  能力:2^0 =1
脳レベル1  能力:2^1 =2 (←本回しできない人=凡人)
脳レベル2  能力:2^2 =4
脳レベル3  能力:2^3 =8
脳レベル4  能力:2^4 =16
脳レベル5  能力:2^5 =32 (←本回しできる人=天才)
脳レベル6  能力:2^6 =64
脳レベル7  能力:2^7 =128
脳レベル8  能力:2^8 =256
脳レベル9  能力:2^9 =512(←両手で本回しできる人=超天才)

となる。

 最初から本回しができる人は、そういない。僕もそうだった。だが、努力すれば大抵はできるようになる。実際に、韓国には日々の努力を怠らずに、本回しをできるようになった者が数多くいた。

努力すれば人間は天才になれるのだ。

しかし、ここから超天才になれるのは絶望せずに、自分の可能性を信じて、努力し続けた者のみだ。

 

本回しができる人にはわかるだろうが、利き手と反対の手で本を回すのは凄く難しい。(←そもそも本を回せる人がマイナーすぎて、共感を得れないということに今さら気付いたけど、そんなこと知らん。もう後戻りはできない。続ける。)

多分、不可能だと感じることだろう。ましてや両手で回すとか人間技じゃないと思えてくるはず。

そう、超天才との差に絶望を感じて、努力を諦めてしまうのだ。

しかししかし、内緒だけど、本当はちょっと練習すれば利き手と反対の手でも回せるようになる。最初が難しいだけで、コツを掴めばできるものである。

脳が片手で本を回すことを覚えているおかげで、応用が効くのだ。脳は覚えた経験をネットワークに、能力を拡げていく。

 

つまり、上の表のとおり、天才と超天才との能力の差は絶望的に感じるくらい、大きのだが、レベルの差(努力の差)は、あまり大きくないというわけである。

とても希望にあふれた論理ではないだろうか。僕も書きながら、いろんなことを頑張りたくなってきた。明日から本気出す。

 

結論。

 「脳の能力はべき乗に増えていく」

 このことを覚えておけば、人と自分を比べるのがいかに愚かなことかが分かるし、努力をし続けることの大切さを忘れないでいれるであろう。

努力し続ければ、あなたも超天才になれる。自分の可能性を信じよう。両手で本を回せる日は、きっと来る。

 

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

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